【意外な正体】「&」記号の正式名称はアンパサンド!かつてアルファベットの仲間だった裏側
皆様、こんにちは!言葉や自然の「へー!」を探求する、辞書ブログです。毎日一語、日常の何気ないテーマから発見がある。そんな豆知識を分かち合いたいと思います。
今日取り上げるのは、日常の文書や看板で頻繁に見かける、あの不思議な形をした記号「&」です。「A & B」のように「〜と」「そして」という意味で使われますが、あなたはこの記号の正式な名前を知っていますか?
この記号は、ただの便利なマークというだけでなく、実は古代から続く長い歴史を持ち、なんとかつては英語のアルファベットの「27番目の文字」として数えられていた時期があるという、驚きの裏側を持っています。「へー!」と思える、この記号の正体に迫ってみましょう。
資料によると、この記号の正式名称は「アンパサンド (ampersand)」です。この発音しにくい不思議な名前自体が、この記号の長い歴史を物語っています。
アンパサンドのルーツは古代ローマ
アンパサンドの形は、ラテン語の「et」(そして)という単語を、素早く続けて書いた合字(ごうじ:複数の文字を合体させた文字)が起源です。これは約2000年前の古代ローマの書記官が、筆記を簡略化するために生み出したものだと言われています。
その後、この記号はヨーロッパ全土に広がり、「and」を意味する記号として定着しました。
かつてアルファベットの仲間だった
最も驚くべき事実は、19世紀初頭頃まで、このアンパサンドが学校でアルファベットの暗唱の対象だったことです。当時、子供たちは「A, B, C, ... X, Y, Z」と数えた後、最後にこの「&」も加えていました。
しかし、記号を文字として暗唱するとき、単に「and」と言ってしまうと、直前の「Z」の次に続く単語の「and」と混同されてしまう可能性がありました。そこで、人々は次のように暗唱しました。
- 「A」の文字そのもの(per se A)と「そして (and)」、
- 「B」の文字そのもの(per se B)と「そして (and)」、...
- そして最後に、「その記号そのもの (per se) の and」と。
この「and per se and」というフレーズが、次第に短縮されて聞き取られ、訛り、最終的に「ampersand(アンパサンド)」という名前になったのです。
つまり、アンパサンドという名前は、「そして(&)はそれ自体がそして(and)である」という、アルファベットの暗唱の際の注意書きから偶然生まれた、というわけです。この慣習は次第に廃れ、「&」は正式なアルファベットから外れましたが、その名前だけが現代まで残ったのです。
まとめ
「&」記号は、ただの便利な記号ではありませんでした。その名前と形には、2000年にわたる言語と教育の歴史が凝縮されていました。
- 「&」の正式名称はアンパサンド (ampersand)。
- ルーツはラテン語の「et」(そして)を合字にしたものである。
- 名前の由来は、アルファベット暗唱時のフレーズ「and per se and」が訛ったもの。
- かつてはアルファベットの27番目の文字として数えられていた。
次にこの記号を見かけたら、それがかつてアルファベットの一員だったという、壮大な歴史を思い出して「へー!」と感じていただけたら嬉しいです。
それではまた明日、次の「へー」な豆知識でお会いしましょう!
