実は「数」が関係していた?「おかず」という言葉の意外な正体
皆様、こんにちは!「今日の『へー!』発見ノート」へようこそ。毎日の食卓に欠かせない「おかず」。主食であるご飯を引き立てる副食のことですが、なぜ「おかず」と呼ぶのか、深く考えたことはありますか?「ご飯を助けるから?」「お数?」など、不思議に思いますよね。
実は、この言葉の裏側には、室町時代から続く日本の伝統的な言葉文化が隠されています。辞書や歴史資料に基づき、そのルーツを紐解いていきましょう。
1. 語源は「数を取り揃えること」
「おかず」を漢字で書くと、一般的には「御数」と表記されます。資料によると、この言葉のルーツは、単に種類が多いことを指すのではなく、「おかずの数を取り揃える」という行為そのものにありました。
もともとは、主食に対して添える副次的な食べ物の種類を増やす、あるいは取り揃えるという意味で使われていた言葉が、次第にその食べ物自体を指す名詞へと変化していったのです。
2. 由来は「女房言葉」にあり
「おかず」という言葉が広まった背景には、室町時代頃から宮中に仕える女性たちの間で使われ始めた「女房言葉(にょうぼうことば)」が深く関わっています。女房言葉とは、物事を丁寧かつ上品に表現するために、言葉の頭に「お」を付けたり、語尾を変化させたりする独特の言い回しのことです。
例えば、「おにぎり」や「おしゃもじ」なども女房言葉が由来ですが、「数を取り揃える」という意味の言葉に、丁寧な接頭辞である「お」が付き、上品な言葉として定着したのが「おかず」なのです。
3. 地方によって呼び方が違う?
興味深いことに、資料を確認すると「おかず」という呼び方は、かつては主に関東を中心に使われていた言葉であったことがわかります。これに対して、関西地方では「おまわり」という言葉が使われていました。これは、ご飯の「周り」に配置されるもの、という意味から来ています。
現在では全国的に「おかず」が一般的ですが、言葉の背景を知ると、昔の人々がいかに食卓を彩る「数」や「配置」を大切にしていたかが伝わってきますね。
今回のまとめ
- 「おかず」の語源は、多くの種類を揃えるという意味の「数を取り揃える」から来ている。
- 漢字では「御数」と書き、元々は食べ物そのものではなく行為を指していた。
- 室町時代の宮中に仕える女性が使っていた「女房言葉」が一般に広まったもの。
- 昔は地域差があり、関西ではご飯の周囲を彩るという意味で「おまわり」と呼ばれていた。
いかがでしたでしょうか。何気なく使っている「おかず」という言葉には、食卓を豊かにしようとする日本人の心遣いが込められていました。今晩のメニューを考えるとき、この「数」の由来を思い出してみてくださいね。
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