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今日の『へー!』発見ノート

日常の"なぜ?"を知識に変える、日刊雑学ノート。
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【文化・言語の雑学】なぜ消しゴムは「イレイザー」と呼ばれるのか?発明のきっかけになった身近な食べ物の秘密

【文化・言語の雑学】なぜ消しゴムは「イレイザー」と呼ばれるのか?発明のきっかけになった身近な食べ物の秘密

【文化・言語の雑学】なぜ消しゴムは「イレイザー」と呼ばれるのか?発明のきっかけになった身近な食べ物の秘密


なぜ消しゴムは「イレイザー」と呼ばれるのか?発明のきっかけになった身近な食べ物の秘密



皆様、こんにちは!言葉や自然の「へー!」を探求する、辞書ブログです。毎日一語、日常の何気ないテーマから発見がある。そんな豆知識を分かち合いたいと思います。

今日取り上げるのは、文房具の定番、「消しゴム」です。鉛筆で書いた線を瞬時に消してくれる、この便利なアイテムが、実は発明されるまで、人々はある身近な食べ物で文字を消していたとしたら、「へー!」と思いませんか?

そして、消しゴムを英語で「イレイザー(Eraser)」とも言いますが、元々の発明のきっかけとなった物質が「イレイザー」という名前誕生の秘密を握っていました。

消しゴムの意外なルーツと、その名前の秘密を、一緒に深掘りしましょう。


消しゴムがなかった時代の「秘密兵器」


資料によると、現代のプラスチックやゴムの消しゴムが発明される以前、人々は鉛筆や木炭で書いた文字や線を消すために、さまざまなものを使っていました。その中でもヨーロッパで一般的だったのが、「パン(パンくず)」です。


  • 特に、焼きたてのパンではなく、少し古くなった柔らかいパンの内側の白い部分(パンくず)が使われていました。
  • パンくずを丸めて、鉛筆の跡を軽くこすると、パンの表面にある粘着性や弾力性が、鉛筆の黒鉛の粒子を吸着し、きれいに取り除くことができました。


このパンくずは、当時の人にとって最も安価で手に入りやすい「消しゴム」の代用品でした。もちろん、消した後にはカスが出て、衛生的とは言えませんでしたが、画期的な発明が生まれるまで、人々はパンを食べて、そしてパンで文字を消していたのです。


「イレイザー」の誕生と名前の秘密


この「パンくず」に代わる画期的なアイテムが生まれたのは、18世紀のイギリスでした。


  • 1770年、イギリスの化学者であるジョゼフ・プリーストリーが、天然ゴムが鉛筆の跡を消すのに非常に効果的であることを発見しました。
  • 彼はこの新しい素材を友人に紹介し、その友人であるエンジニアのエドワード・ネアンが、偶然、パンくずと間違えて天然ゴムの塊を手に取り、それを鉛筆の跡に使ったところ、パンくずよりもはるかにきれいに消せることを発見した、という逸話が残されています。


そして、この天然ゴムの塊を英語では「ラバー(Rubber)」、つまり「こするもの」と名付けられました。さらに、この道具が持つ「消す」という機能に着目し、「消すもの(Eraseするもの)」という意味で「イレイザー(Eraser)」とも呼ばれるようになりました。

天然ゴムの登場は、パンくずの欠点(すぐに腐敗する、ネズミに食べられる、消しカスが出るなど)を一気に解決し、世界中に広まっていきました。現代の消しゴムは、より高性能なプラスチック素材(PVCなど)が主流になっていますが、その基本原理と、「消すもの」としての名前は変わっていません。


まとめ


消しゴムの意外なルーツ。

  • 消しゴムが発明される前、人々は主に「パンくず(特に古いパンの白い部分)」を丸めて、鉛筆の線を消していた。
  • 1770年頃、イギリスで天然ゴムが鉛筆の線を消すのに最適であることが発見され、パンくずの代替品として広まった。
  • ゴムが「こするもの」という意味の「ラバー」と呼ばれる一方、「消すもの」という意味で「イレイザー(Eraser)」という名前が定着した。


今日から消しゴムを使うとき、あるいはパンを食べるときは、この二つの意外な歴史的なつながりに思いを馳せてみてください。本当に「へー!」な発見でした。

それではまた明日、次の「へー」な豆知識でお会いしましょう!